食品工場の無人搬送
食品工場での無人搬送には他の製造工場とは異なる環境があります。水の飛散に対する防錆、電装系の保護、また床の水たまりによるスリップへの対応が必要になります。また作業場付近の通路が狭くAGVが最終目的地まで到達できないため、AGVから切り離したのち簡単に目的地まで作業者が運べる方法が有効となります。
その他にも多くの特徴的な環境条件があり、食品工場向けのAGVは現状多くはありませんが、今後は現場の環境、ニーズに合ったものが増えていくと考えられます。
よく見る搬送
食品工場でよくみられる人による搬送では、給食用等の保温コンテナがあります。500kg近くの重量のものもあり、重筋作業の改善の意味でも自動化がのぞまれます。
積み上げた番重はドーリー台車に載せて手押しで搬送されています。自動搬送した場合でも作業場の近くでは人手により自由に移動させたいのドーリー台車に載せたままでの搬送が必要です。両方とも台車の車輪が4輪とも自在輪のため、AGVで搬送する場合通常のけん引方式では搬送できず工夫が必要です。
食品工場の搬送の課題
食品工場での搬送の課題は前述の水に関わるものの他に、異物混入、多品種少量生産、季節変動による不定常生産、温度環境など多岐にわたります。今回水環境に対応した機種をリリースしましたが、それ以外のお客様固有の条件があると思います。AGV専門で特注仕様を得意としておりますのでぜひ課題を教えていただければ幸いです。